

三聖地 ふしぎ発見!
~三聖地クイズ大会~
~第20問~
天皇陛下は、日々、ご祖先と神々に感謝され、広く世の中の平安をお祈りされます。
その原点ともいえるのが、宮中祭祀ですが、年間の恒例祭祀のうち、最も重要な祭典と言われているものは次のうち、どれでしょう?
1:四方拝(1月1日)
2:神武天皇祭(4月3日)
3:神嘗祭賢所の儀(10月17日)
4:新嘗祭(11月23日)

第20問
天皇陛下は、日々、ご祖先と神々に感謝され、広く世の中の平安をお祈りされます。その原点ともいえるのが、宮中祭祀ですが、年間の恒例祭祀のうち、最も重要な祭典と言われているものは次のうち、どれでしょう?
正解 4 新嘗祭(にいなめさい)(11月23日)
【解説】
年間の恒例祭祀のうち、最も重要な祭典が新嘗祭です。
新嘗祭は、宮中三殿に隣接する神嘉殿(しんかでん)で、陛下が新穀(しんこく)を天照大御神(あまてらすおおみかみ)はじめ神々にお供えになって五穀豊穣(ごこくほうじょう)を感謝され、自らも召し上がる祭典です。
お供えになる米と粟(あわ)は全国の農家から献穀(けんこく)されたものと、陛下自ら栽培され た新穀です。
(参考・「皇室」別冊・天皇陛下ご即位30年記念)
毎年行われている新嘗祭と昨年行われた大嘗祭(だいじょうさい)は何が違うの?
新天皇が即位して最初の新嘗祭を大嘗祭といいます。
毎年11月23日、全国の神社において新嘗祭(にいなめさい)が行われます。
「新」は新穀(初穂)、「嘗」は御馳走を意味し、天照大御神(あまてらすおおみかみ)はじめすべての神様に新穀をお供えして、神様の恵みによって新穀を得たことを感謝するお祭りです。
五穀豊穣を祈願した2月17日の祈年祭と相対するお祭りで、この日、宮中では天皇陛下が感謝をこめて新穀を奉るとともに、御自らも召し上がります。
新嘗祭の起源は古く、「古事記」にも天照大御神が新嘗祭を行ったことが記されています。今は新嘗祭から勤労感謝の日へと呼び名は変わっていますが、「収穫を祝い感謝する」という本来の意味は変わってはいません。
一方、新嘗祭のうち新天皇が即位して最初のものを大嘗祭(だいじょうさい)といいます。大嘗祭は、即位の時期が7月までならばその年に、8月以降では翌年に行われます。5月に御世替りを迎えた2019年は、11月14、15日に大嘗祭の中心的となる「大嘗宮の儀」(だいじょうきゅうのぎ)が行われます。
大嘗祭で使われるおコメは、カメの甲を使った「亀占」(きぼく)によって産地が決められます。それを「斎田点定の儀」(さいでんてんていのぎ)といい、2019年の大嘗祭に向けては、5月13日に皇居・宮中三殿で古式ゆかしく行われました。東日本(悠紀(ゆき)地方)から栃木県、西日本(主基(すき)地方から京都府が選ばれ、今後、宮内庁と各県の関係者で具体的な場所を決定し、秋の「斎田抜穂の儀」(さいでんぬきほのぎ)で新穀を収穫、お供えられます。
過去の大嘗祭の新米の産地は以下の通りです。
明治天皇(1871年)
甲斐国(山梨県)、安房国(千葉県)
大正天皇(1915年)
愛知県、香川県
昭和天皇(1928年)
滋賀県、福岡県
上皇陛下(1990年)
秋田県、大分県
天皇陛下(2019年)
栃木県、京都府
(参考:「新嘗祭と大嘗祭とは何が違うの?」ごはん彩々(全米販)より)
大自然の恵みであるお米を感謝していただきましょう!