「こころを寄せる」

青年本部長 岡野 孝行

 織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が1年ぶりの再会を果たす七夕の月、7月を迎えました。待ちに待った二人の再会がリモートにならないよう、当日の晴天を、共に祈らせていただきましょう。

 遅れていた関東地方も梅雨入りし、梅雨のない北海道と入梅前の東北地方を除く、日本列島のほぼ全域が梅雨前線に覆われる季節となりました。断続的なシトシト雨に加え、最近では局地的な集中豪雨も頻繁にみられるようになりました。ムシムシと暑い気候の中での体調管理に加え、自然災害への備えもしっかりと心に置き、この季節を過ごさせていただきましょう。

 巷では第4波と言われる新型コロナウイルスの感染局面が落ち着きつつある中、私たちの住む日本では、これから東京オリンピック・パラリンピックの開催という、大きな節目を迎えることとなります。世界各国からは選手団が来日し、国内では観戦する方々や大会運営に関わる方々など、通常にはない人の流れができることとなります。感染再拡大が懸念される期間となりますが、解脱を学ぶ私たちは、冷静かつ慎重な行動を心がけ、いまだ人類が経験したことのないコロナ禍での大会でありながら、一生懸命にベストを尽くす選手の皆さんの活躍を応援させていただきましょう。

 コロナ禍に見舞われてから1年半以上が経過し、家族や親戚、学校の同級生や会社の同僚など、人と人とが思うように会えない時間が続くことに、ストレスを多く抱える人も少なくないのではと思います。また、「元気にしているかな。最近、顔を見てないな。久しぶりに会いたいな。」と、誰しもさみしさを心に抱き、我慢の生活をされているのではと感じます。

 私たちが毎月行っている青年講座をはじめとする諸行事や会議では、そのような状況の中でも、リモートの技術を活用し、少しでも人と人とのつながりを保てるよう工夫を凝らし行(おこな)って参りました。

 最近、私もリモートで青年講座、支部感謝会出講のお役目をさせていただく機会がございました。今まで会議や打ち合わせへのリモート参加は、多く経験してきましたが、出講の役目は初めてのことで、部屋の中にパソコンと私自身一人という環境で、若干緊張しながらのお役目となりましたが、普段からの‘リモート慣れ’のお蔭で、大過(たいか)なくお使いいただくことができました。

 今回のリモート出講の経験を通じて、改めて強く感じたことがあります。それは、こころを寄せる、ということです。パソコンの画面越しではありましたが、会場の御神前に向かい額づきながら、たとえ距離が遠く離れ、視力や声が届かなくても、会場にいる方々とこころを合わせ、祈りやお誓いを神々様、仏様、金剛さまにお届けすることができる。自然とそのような心境が自身の中に生まれてきました。ただ、距離が1m離れているか、50km離れているかというだけで、会場参加の方々と同じように御神前にこころを寄せ、青年講座や支部感謝会に参加させていただけていることの有難さを、改めて感じることができた機会となりました。

 リモート技術の活用については、賛否(さんぴ)の声が上がることもありますが、私たちが大切にすべきことは、手段や方法ではなく、いかなる環境にあろうとも、こころを寄せる、ことなのだと思います。コロナ禍は依然予測のつかない状況ですが、平時であろうが非常時であろうが、私たちは常にこころを寄せることを大切にし、それを行事や諸々の活動として形に表していければと思います。

 梅雨が明ければ、本格的な夏の到来です。ギラギラと照りつける夏の太陽に負けないよう、元気にこの1ヶ月を過ごさせていただきましょう。

34回の閲覧