青年本部長 岡野 孝行
例年であれば、まだまだ厳しい寒さが続く2月ですが、今年は記録的暖冬が続いていますね。雪まつりを控えた北海道の札幌や、例年スキー客でにぎわう地方からは深刻な雪不足に対する悲鳴も聞こえてきています。また、農作物の収穫時期や価格にも影響が出るといったニュースや、さらには、花粉の飛散も早まるとの情報もあり、花粉症の方は受難の年となってしまうかもしれませんね。
さて、私ごとですが、今年のお正月1月5日に、第一子となる長男を授かることができました。妻の実家新潟での里帰り出産のため、誕生の瞬間に立ち会うことはできませんでしたが、職場の皆様の理解もいただき産後20分に駆け付けることができました。ぱっちりと目を開き、妻の横に寝そべる小さな命に、何とも言えない感動と喜びを感じさせていただきました。
誕生の翌日、産院に妻と息子とともに宿泊をした時のことです。昼間はスヤスヤと静かに寝ていた息子が豹変し、夜泣きが夜中の3時くらいまで続きました。妻も私も初めてのことで、ただただ寝てくれるように一生懸命あやし続けました。眠り始めたと思い布団の上に寝かせると、大きな声で泣き出す。また眠るまで抱っこする。眠ったと思ったらまた泣き出す。こんなことを何度も繰り返し2日目の夜は夫婦そろって眠れない夜を過ごしました。
数時間ずっと同じような体勢でわが子を抱え続ける状況に、さすがに辛いなぁ、と思いつつあった真夜中に、大きな声で泣く息子を抱えながら、ふとこんなことに気づかされました。『この子も一生懸命、全力で泣いているんだな。小さな体で目一杯大きな声を出してこの瞬間を生きているんだな』と小さな命を一生懸命躍動させるその姿に、愛おしい気持ちが湧き上がりました。
そう思った瞬間に、それまで感じていたイライラや辛さは吹き飛び、息子を全力で抱きかかえ声をかけながらその時間を過ごし、夜中の3時を過ぎる頃には、すやすやと眠ってくれました。その後、私も妻もホッとしつつ眠りにつくことができました。
新たな命を授かり、その小さな命から、「一生懸命生きる、命を躍動させる」大切さ、尊さを教わった新年の出来事でした。
春を迎え、大自然の動きの中にも、たくさんの新たな命が芽吹き始めるこの2月、尊い命をいただいているありがたさを再認識し、一生懸命にその命を躍動させる日々を送らせていただきましょう。
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