齊藤 隆浩 青年本部事務局員
今年も早いもので、10月となりました。10月は私にとって特別な月で、誕生月であり、結婚記念月でもあります。今月で、産まれて36年、結婚して1年が経つと思うと感慨深いものがあります。特に結婚してからの1年間は、初めての連続で、正に新しい人生のスタートでした。
夫婦2人での生活が始まるにあたり、妻は結婚を機に法縁をいただいたので、特に信仰行については私が率先して行わなければならないと覚悟すると同時に、これまでの経験と自身の信仰姿勢が試される時だと感じていました。いざ始まってみると、家庭で朝夕の勤行や天茶供養をさせていただきますが、時には怠け心が出てきます。その時、自分がやらなければ誰がやる、と思うとやる気が出ます。結果的に妻に後押しされていると思いますし、自分が続けることで家族の伝統になっていくことを実感します。
また、お彼岸にはお墓参りに行くことを家族の一大行事にしたいと思っていました。なぜなら、お墓参りは両親が大事にしてきた家族行事だからです。両親が熱心に墓地を掃除し、真剣な表情で天茶供養をしていた姿が焼き付いています。
岩手県の水沢にある妻の生家・佐々木家の墓地へ行く時、地元に住むおばさん親子に導かれ、無事にご挨拶、天茶供養が出来たことは大きな喜びでした。両親、親戚の方々の支えなしには成しえなかったことです。ご先祖様があっての私たちの命であり、結婚を機にご縁が広がっていくことを実感することができました。
このように夫婦で様々な経験をさせていただく中で強く思ったのは、これまで子供たちを連れて一緒にしてくれてきた両親の深い愛情と、両親の偉大さです。私(子供)のため、将来のためにこれまでの一日一日、繋いでくれました。私が続けられる理由は、実家で両親が行う姿を見ていたり、その影響で自分も行うことがあったりと、実家が癖付けできる環境であったことが土台にあり、その有り難さを痛感しています。両親から継がれたものの尊さに気付くと共に、両親が元気なうちにまだまだ吸収しなければならないことがあるとも感じています。
今は、親から子、子から孫へ繋いでいくために、夫婦で足並みを揃えて行い続け、未来の子孫に家族行事としてしっかりと伝えていきたいと思います。そして、両親やご先祖さまに安心してもらい、喜んでもらえるような家庭が築けるよう、これからも努力して参ります。
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