top of page

「平和の創造は自身の心から」

  • gyd465
  • 2020年8月31日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年9月14日

青年本部長 岡野 孝行

 コオロギや鈴虫が奏(かな)でる涼やかな音色に、秋の訪れを感じる季節になりました。本年も残暑厳しい初秋となりそうですが、夏から秋へと向かう気候の変化に体調を崩さないよう、健康管理には十分注意して生活させていただきましょう。

 去る8月14日、本日のモバイルサイトの更新内容にもある通り、例年終戦記念日前日の恒例行事となっている新宗連青年会主催の8.14式典(戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典)が、国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて開催されました。コロナ禍の本年は、規模を縮小しての開催となり、会場にお越しいただけない方に向けてはYouTubeによる生配信が行われ、最大時には約2,000人の方が閲覧をされたとのことです。また、規模縮小により式典プログラムも大幅にカットされ、その影響により、全国支部よりお寄せいただいた、たくさんの折鶴は、そのすべてを式典にて献じることが叶わなかった為、青年本部会役員が8月22日千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪れ、独自の慰霊祭と御霊地でのお焚き上げを実施させていただきました。猛暑の中での行事となりましたが、とても貴重な体験をさせていただくことができました。両式典の開催にあたり、ご協力・ご尽力をいただいた方々、そして、毎年まごころからの折鶴をお寄せいただく全国の会員の皆様に改めて深く感謝を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。

 なお、式典の詳細については、本サイト内に掲載されておりますので是非ご覧いただければと思います。

 さて、終戦記念日を迎えるたびに、戦争体験をされた方が年々少なくなっているという話をよく耳にします。戦争を知らない私たちが、戦争体験者から直接聞くことにより、戦争の残虐(ざんぎゃく)さや、悲惨(ひさん)さ悲しさを知り、二度と戦争を起こさないよう誓いを新たにすることは、大変重要且(か)つ貴重なことです。しかし、とても残念なことではありますが、その機会がいずれ失われることは、避けることはできません。

 歴史を長いスパンで考えた場合、第二次世界大戦前にも多くの戦争や争いがあり、たくさんの尊い命が失われてきました。私たち人間という生き物は、誕生以来多くの争いを繰り返し、その悲惨さを感じつつも、その記憶が徐々に薄れ、同じ過ちを繰り返す、そういう生き物なのかもしれませんね。では、戦争の悲惨さや争い合うことを繰り返さないためにはどうすればよいのか?それは金剛さまが教えて下さっています。

 金剛さまはご指導の中で、争いを生む種、恨(うら)み・妬(ねた)み・嫉(そね)みの心を持つことに対し、強く戒(いまし)められました。そして、「自我没却」をすること、即ち我が儘(まま)な心を捨て、自分のためではなく人のために、世の中のために役立てる人になることを、ご指導くださいました。一人でも多くの人が、この金剛さまのみ教えを学び素直に実践することができれば、平和な世界は必ず訪れるはずなのですが、それもまた簡単なことではないということは、なかなか実践のできない私自身の生活を振り返っても、わかることです。

 だからこそ、毎年行われる8月の8.14式典や、今回実施させていただいた青年本部の慰霊祭等、折に触れ、過去の戦役(せんえき)や災厄(さいやく)により亡くなられた御霊魂の心に寄り添うことで、過去の過ちを学び、自らの心づくりをし、日々、人を恨んだり、悪口をいったり争いの種となる心を戒め、感謝の心で生活をさせていただくことが大切なのだと感じます。

 今月は秋のお彼岸を迎えます。ご先祖様に寄り添う心を大切に、まごころからのご供養をさせていただき、平和な世界の実現に向け、共に安らかな心で日々送らせていただきましょう。

最新記事

すべて表示
「私の取り組むSDGs」

青年副本部長 杉﨑 竜也 早いもので本年も残すところあと2週間余りとなりました。 今年の青年部活動を振り返れば、一年を通して感染対策制限が多くあった中でも、可能な限りの活動が出来たことの喜びと多くのお蔭様に感謝致します。...

 
 
 
「ゆるぎない心で夢と希望を抱き新たな年を迎えよう」

青年本部長 岡野 孝行 朝、布団から出るのを思わず躊躇してしまうような、本格的な冬の寒さが身に染みる季節を迎えました。今月22日は1年の内で最も昼間の時間が短い日である冬至を迎えます。昼の長さはこの日を境に少しずつ長くなり、大自然の運行は徐々に春へと向かうようですが、寒さは...

 
 
 
「青年部奉仕で得た気づき」

青年副本部長 田中 智宏 11月中盤になり、今年もわずか残す所46日となりました。 社会情勢においても、様々な制限が解除され、人の動きが活発に行動するようになり、少し安堵が漂う様になってまいりました。しかしながらコロナウイルス終息迄は辿り着いていない状況であり、油断はできな...

 
 
 

Comments


bottom of page