「心を寄せ、そして行動へと」

青年本部長 岡野 孝行

 8月を迎えいよいよ本格的な夏の到来ですね。

 自宅の裏の林では、帽子をかぶり、虫取り網を持ち、肩から虫かごを下げ、元気に虫取りをする子供たちの姿を、頻繁に目にするようになりました。木々の樹液に集まるカブトムシやカナブン、朝から元気に鳴くセミ、虫たちにとっては新型コロナウイルスもどこ吹く風といったところでしょうか。

 さて、8月の行事として毎年恒例となっている東京の千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行われる戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(通称8.14式典)は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮し、参加者を絞った縮小開催となりました。残念ながら、毎年多くの方が訪れ祈りを捧げてくださっている一般参拝は行われず、主催団体である新宗連青年会を中心とする関係役員のみの参列となり、厳かな式典を演出する献灯・献鶴・合唱等は行われないこととなりました。

 これを受け青年本部会では8月に墓苑で慰霊祭を行い、全国より平和への祈りを込めお寄せいただいた千羽鶴をはじめとし、お給仕品やお水・お酒・天茶をお鎮まりになる御霊魂に捧げ、慰霊供養をさせていただくことと致しました。

 ご存知の方も多いかと思いますが、千鳥ヶ淵戦没者墓苑には、海外の戦場においてお亡くなりになられた、お名前のわからかない戦没者のご遺骨が 「無名戦没者の墓」として納められております。また、その御霊魂を慰霊するだけではなく、先の大戦で亡くなられた全戦没者の慰霊追悼の思いもこの墓苑には込められています。海外での遺骨収集は今も継続されており、毎年新たな御霊魂がお鎮まりになり、参列する私たちも心新たに祈りを捧げさせていただいております。

 この心を寄せ、その心を行動であらわしていくということは、今私たちに求められている、最も大切なことの一つではないでしょうか。

 先日、豪雨被害が発生した熊本にボランティアに入った青年が、熊本地震の時に助けてもらったので、その恩返しに今回参加した、とインタビューに応える映像をニュース番組で目にしました。

 困っている人がいたら助ける、この純粋な行動こそ、正に金剛さまが目指され、実践された人心救済の基本となる行為であり、自身の人格を高める第一歩にもなるのだと思います。

 新型コロナウイルスの感染拡大のみならず、水害や地震などの自然災害は、今や毎年のように発生するようになりました。そのたびに、全国各地の心ある方々がボランティア活動として現地に赴き、復旧復興の手伝いをされています。青年部員の方々の中にも、ボランティア活動をされている方もいらっしゃると思います。

 事の大小にかかわらず、どんな形であれ、人の為に自分の出来る事を考え実践する。困難な状況に置かれた時こそ、解脱を学ばせていただいている成果へと結びつけられるよう、日々思いやりの心で今月も過ごさせていただきましょう。