「8月を迎えて」

青年副本部長 武笠 太一

 太陽の日差しが連日照りつけ、蝉が元気よく鳴いて、夏真っ盛りの季節となりました。未だに感染症との戦いは続いています。各自が高い意識を持って、引き続き、感染対策に取り組んで参りましょう。今月8月は日本人として大切にしなければならない月であると感じます。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、上皇陛下が皇太子であった頃から「日本国民には忘れてはならない4つの日がある」として、その日は「特別な日」と慎み、欠かさず黙祷を捧げ続けられていたそうです。その4つの日とは、6月23日の「沖縄戦終結の日(沖縄慰霊の日)」、8月6日の「広島原爆の日」、8月9日の「長崎原爆の日」、そして8月15日の「終戦記念日」です。今月は私たちにとって特別な月である事は言うまでもありません。

 7月の終わりに、家族で広島に行かせていただきました。コロナ禍ではありましたが、高齢である両親もワクチンを接種が出来たので、感染対策を万全にして出させていただきました。平和記念公園では8月6日の平和記念式典の準備がされておりました。平和資料館へ行き、ゆっくりと見学を致しました。子供たちは原爆というものがどんなものか、あまりよく知らなかったようで、焼けただれた人の写真や衣服、折れ曲がった鉄骨、放射線による後遺症の被害の実態など、言葉を失いながらも真剣に展示を見ている姿が印象的でした。特に中学生になる長女が、同じ年で亡くなっていった女の子の写真の前で、涙ぐんでいる姿を見させていただき、娘には衝撃的で少し酷なように感じましたが、当時広島で何が起きたのか、きちんと事実を受け止め、戦争がない平和な暮らしの有難さ、人への思いやりなど、原爆を通して、多くを学び、これからの人生に活かしていってほしいと思い、子供たちを連れてきて良かったと感じました。

 今年は終戦から76年になります。今の私たちは豊かで平和な生活をしていますが、76年前はどうだったでしょうか。敗戦を迎え、これから先の未来が描けない状況であったと感じます。私たちの現在の暮らしがあるのは、敗戦から立ち上がり、今の経済大国を築いていただいた先輩方のお蔭さまだと思います。国の礎になられた御霊(おみたま)さまを始め、先人に感謝の誠を捧げ、その恩返しをしていくことが私たちに必要な事でないでしょうか。今なお戦争や核保有など、平和を脅かす脅威を持った国々もある中で、私たちは、まず自分の周りから平和への第一歩を踏み出すことが必要です。身近な人を思いやり優しく接する、人の為に使っていただく、真心からのご供養をするなど、8月という特別な月を迎え、心新たに日々の生活を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

 まだまだ暑い日は続きそうですので、お互いさま体調には留意し、この暑い夏を乗り切って参りましょう!