小澤雅樹 青年副本部長
私とみ教えの接点を振り返ると母方の祖母の存在がとても大きいです。私の母親をご存知の方は分かってくださると思いますが、私の母親は明るくてパワフルです。そんな母親の親も明るく元気で大変おおらかな人でした。祖母は毎月支部に通い、六大行事にも必ず参加して熱心に学んでいましたが、私自身、祖母から「支部に行きなさい」や「道場に行きなさい」と言われたことはありません。私が支部や道場に行くとニコニコと喜んでくれ、行けなかった時(サボり含む)は「今は学校の勉強が大事な時だから」とニコニコ笑っていました。
祖母との思い出で特に印象深いのは三聖地巡拝錬成に参加した時で、「向こうに着いたら、これを使って家に電話するように!」と必ずテレホンカードを渡してくれました。その当時、メールはおろか携帯電話もなく、公衆電話しか連絡手段がない時代で160km超の区域外電話は10~12秒/10円くらいかかったと記憶しています。テレホンカードをもらった手前、家に「無事に着いた。大丈夫。」と手短に一言だけ伝え、電話はすぐに切っていましたが、そういったやりとりが出来たのも祖母がくれたテレホンカードのおかげ様、心配りがあったからこそと感慨深いものを感じます。 (なお、京都市から神奈川県に公衆電話を使って電話をかけると見たこともないスピードでカードの残度数が減っていく事を目の当たりにし、面白がってそのまま友人宅に電話し、テレホンカードを使い切ったのは今となっては良い思い出です。不肖の孫でゴメン。)
そんなみ教えへの向き合い方を背中で見せつつ、暖かく見守ってくれた祖母の存在があったからこそ、未熟だった10代の時にみ教えから離れなかったと思いますし、離れず青年部活動を続けられたからこそ多くの法友(仲間)に出会う事ができ、仲間がいたから様々な困難を乗り越え、これまで何とかやってこられたと感じています。また仲間と接する時、なるべく見守ることに努めたり、心配りをしたり、今振り返ると、そういった大切な事も影響を受けていたのかなと思います。 (もちろん妻をはじめ家族の支えなくては立ちゆきませんので感謝しています!)
祖母が天寿を全うし霊界入りした後は、祖母の柔和な笑顔を思い出し、「今の自分を見たらどう思うか?頑張れているか?喜んでくれるだろうか?安心してくれるだろうか?」等、時折自問することで、自らを奮い立たせ、律することがあります。そう考えると祖母は私にとっての恩人であり、原点の人とも言えます。
皆さんにお尋ねします。あなたにとって原点の人は誰ですか?
その人が今の自分を見たらどう思いますか?
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