一歩一歩を踏みしめ進む努力を ~趣味の登山より学んだ事~

岡野 孝行 青年本部長

 残暑も終わり、過ごしやすい季節となりました。秋本番といったところでしょうか。反面、今の時期は朝晩の気温差で体調を崩しやすい季節でもあります。お互い様、体調管理には気を付けて過ごさせていただきましょう。

 さて、皆さんは秋というと何を思い浮かべますか?

 食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、収穫の秋、とは巷でよく言われますが、解脱会では大祭が行われる秋でもあります。

 私自身は趣味のひとつである、山登りに適した季節であると思っています。気温もほどよく、比較的天候も落ち着いていて、紅葉も楽しめるのが秋の山登りです。30歳くらいの時に友達に誘われ、神奈川の丹沢山系の山(金剛さまも立教前にご修行をされた山ですね)に数回登ったのがきっかけで、‘はまって’しまい、それからコンスタントに登っています。

 興味のない方は、なぜ休みの日にわざわざ疲れるようなことを、と思われることもあるかもしれませんが、私が登山に‘はまって’しまった大きな理由の一つは、「すべておまかせできるから」です。ここでおまかせする相手は大自然です。

 いったん山に入ってしまうと、どんなに道が険しく長くても、雨や雪・雷に見舞われても、シカや蛇・熊といった野生動物に遭遇しようとも、ただひたすら頂上に向かっての一歩を踏み出して行くしかありません(もちろん時に応じて対策は講じています)。決してゴールは近づいてきてくれません。人間だからといって特別に恩恵を受けられることはありません。大自然はすべてに平等だということを思い知らされます。そういうなかで、ただひたすら自分にできる一歩一歩を繰り返し、たどり着いた頂上で待ち受ける景色は最高です。遠くに見える美しい富士山、周囲を囲む美しい山々、眼下に見下ろす景色等、その喜びが、また次の目標に向けた一歩となり、‘はまって’しまったのだと思います。登山には物事を成し遂げる喜びの基本が詰まっているのかもしれない、とさえ感じています。

 金剛さまは、丹沢山系の大自然の中でどのようなことを感じられてご修行されていたのかなぁ、とつい思いを馳せてしまいます。

 さて、今月は「樹木を柱に青空を無限の天井として大自然の姿で行う」と金剛さまが仰られた、第175回の秋季大祭が御霊地で行われます。お互い様、御霊地のお山で大自然の息吹きを感じ、そして大自然のお恵みに感謝を捧げさせていただく大祭と致しましょう。