今できること…。 〜お蔭様を知ることから~

青年副本部長 増永 憲治

 今から120年前、私の住む町内でメガネづくりが始まりました。そして、今では国内の95%をこの福井で生産されています。それまでには様々な困難があり先人の方々がそれを乗り越えて、福井がメガネの産地となりました。我が家もその中で祖父の代から始まり、私自信お蔭様の中でメガネづくりの仕事に携わっており25年が経とうとしています。ちょうど10年前にこの身近な歴史を辿って行く中で、今できることはなんだろう?少しでも恩返し出来ることはなんだろう?何か次に繋げていくことはないかなぁ?自分だからできる事がないだろうか?と、いろんな事を考えていました。

 そんな時、メガネの部品を取った残りのチタン端材でモノづくりが始まりました。いろんなモノづくりのチャレンジの中、親子で楽しみながらランプを作るワークショップを考案しました。同時に私の活動に賛同してくださる仲間が集まり、多くの支えの中で活動ができています。様々なイベントでモノづくりの講師として声をかけていただき、仲間と共に出させていただいているその中で、昨年末には児童科学館にて「チタン元素と眼鏡の歴史」と題して講師依頼をいただきました。当日のスケジュールは、親子20組を5セットで総勢200名が参加という大きなものとなりました。1回目の親子を前に先ずはチタン元素の話から入り眼鏡の歴史をお伝えし、可愛いいランプづくりと入っていきます。しかし、そもそも大勢の人前で話をするのが大の苦手な自分がちゃんとお伝えできるのか、話が出来るかと不安がいっぱいあり緊張のとけないまま1回目を終了。自分なりに皆さん楽しんでもらえたかなぁと思いながら後片付けしていたら、そのあと緊張がとける出来事がありました。子供たちが帰り際に一人ひとりが笑顔で元気よく「ありがとうございました〜!楽しかったぁ!」と私たちに声をかけて来てくれたのです。なんとも言えない嬉しさで心があたたかくなり、仲間と共にハイタッチ! その後5回目までぶっとうしでさせていただきました。児童科学館の方にも大変喜んでいただき無事に終了となりました。

 私自身このモノづくりの活動を通し、たくさんのお蔭様の中で”ありがたいなぁ、もったいないなぁ”と幸せを感じています。そして今、青年部のお役目にお使いいただく中でたくさんの学びと成長があります。お役目の中では私が苦手とする事が多くありますが、その中で自信がなかった自分がいろんなことにチャレンジすることにより自信につながっていると思います。この学びが地域社会にちょっとしたことでも恩返しに繋がればと思い、ワークショップを続けさせていただいています。

 現在、新年度が始まりましたが、自粛の中なのでモノづくり活動はできません…。私たちを取り巻く状況が日々変わる中ですが心を落ち着かせ、今できることはなんだろう?今気づくべきことはなんだろう?今だから出来ることがあるかもしれないと、日々考え想像しています。

 お互い様にお蔭様に気づき、日々努力精進させていただきましょう。