今年一年の学び ~息子の誕生より~

青年本部長 岡野 孝行

 いよいよ本格的な冬を迎え、御霊地のお山もすっかり落ち葉のじゅうたんで覆われました。ぎっしりと落ち葉で覆われたお山を歩くと、足に伝わるふかふかとした感触に、寒さの中にも、どこか温かみを感じます。

 年末を迎え世の中はどこか忙(せわ)しないムードに包まれつつありますが、皆さんはこの1年間を振り返り、どのようなことを思われるでしょうか。

 本年は世界中どこでも新型コロナウイルスの影響を受け、大きな生活スタイルの変更を迫られた年であったと感じます。

 そのような年の年末を迎え、私自身この一年を振り返り、一番大きな出来事をあげるなら、1月に子供を授かったことになります。

 1月5日、全国の直轄道場では、青年初講座兼成人式・新年初会が行われたこの日の朝、里帰り出産のため新潟に帰省していた妻が産気づき、私は初講座に出席の後、職場の理解を頂き新潟の病院に向かわせていただきました。出産のタイミングに20分程遅れて到着し、元気に生まれた息子と無事初対面を果たすことができました。そしてその後、2日間だけ新潟に滞在し、人生初の育児をほんの少しだけ体験させていただきました。

 この時の記憶で特に強く残っていることは、生まれたばかりの息子がまだ母乳の出ないおっぱいを一生懸命に吸う姿でした。約3000g、49cmの小さな命が、懸命に生きようとするその姿に、命の営みの尊さ、命の輝きを感じさせていただくことができました。

 また、2日目の夜に病院に泊まり込み、親子3人で過ごした時のことでしたが、穏やかな一日を終え、いざ寝る時刻になりましたが、それまでの静かな様子からは想像もつかないくらい、絶え間のないほど子供が泣き続ける状態に、私たち夫婦は夜中の2時を過ぎても眠れない状態が続きました。さすがに緊張と疲れから、精神的にもイライラが募る状況に追い込まれましたが、その時にふと心に感じたことがありました。それは「生まれたばかりのこの子は、今泣くことで自分を一生懸命表現しているんだ。この子なりに自分のできることを一生懸命しているんだ」という感情でした。懐に抱いた息子の泣き声がとても愛おしいものに変わった瞬間でした。

 お蔭様で、その後はお互いの親や家族をはじめとするたくさんの方々のご支援やご協力をいただき、順調に育ってくれており、あと1ヵ月で1歳になります。

 息子の誕生を通じて学んだことは、本当にたくさんありますが、一番に思うことは、‘命の尊さ’ということです。そして、このことは私たち夫婦だけでなく、両親もご先祖様も同様にその尊さを感じ、必死に命を繋げてきてくれたのだと強く心に感じることができました。何より神より授かった純粋無垢な命に、しっかりとみ教えを伝え、全ての命を尊び・大切にする大人になってもらえるよう、親としての役目を果たしていきたいと心に誓わせていただいた、大きな人生の節目の令和2年となりました。

 皆様もそれぞれ置かれた環境の中で、様々な学びや気付きがあったと思います。どんな状況にあろうとも金剛さまのみ教えを心の中心に置き、常に感謝を忘れず、共々に精進して参りましょう。

 今年も一年ありがとうございました。よいお年を!!