青年の主張

令和2年10月度 神静ブロック青年講座にて

神奈川教区・小田原城山支部 大木 菜々美

 みなさんおはようございます。神奈川教区小田原城山支部の大木菜々美です。久しぶりに先月、青年講座に参加し、今月の青年の主張のお役目をいただきました。以前は、ミャンマー・スタディツアーに参加して経験したことや学んだことを青年の主張として発表させていただきました。今回は、今も私たちの生活に影響を与えているコロナ禍での就職活動や実習期間での気づきについてお話したいと思います。

 私は現在大学4年生で、看護師になるための勉強をしています。病院での実習のほとんどは3年生で終了し、4年生では残りの実習と就職活動、卒業研究を控えていました。しかし、新型コロナウイルスの影響で実習や卒業研究のほとんどはリモートで行うことになり、就職を希望していた病院の採用試験も2ヶ月延期になってしまいました。実習はリモートのため、3年で行った実習のように患者さんと直接かかわることはできず、先生が考えた架空の患者設定で進めていくことになりました。リモートでの実習であることから、実際の実習と比べて身体的にも精神的にも負担が少なくなるのではないかと思っていましたが、その考えを否定するかのように毎日多くの課題が提示されました。またグループで記録を進めたり発表することが多く、夜遅くまで友達とズームをつないで課題を行う日も少なくありませんでした。そのような中での実習に並行して、就職活動や卒業研究も進めていかなければなりませんでした。私が希望している病院の採用試験が延期になっている中、友達や他の人たちは希望の病院に内定している姿を見て焦る気持ちがありました。病院の就職活動は基本的に掛け持ちすることができず、ひとつの病院の選考結果によりその病院に内定するか、他の病院の採用試験を受け直すかが決まります。やっとの思いで採用試験を受けることができても、もし内定することができなかったら、他の病院でまた採用試験を受けなくてはならないのかと強く不安に思うこともありました。また、看護師だけでなく保健師のコースも選択しているため、保健師の実習もリモートで行いました。保健師コースを選択していない学生はその期間に実習はなく、卒業研究に取り組んでいました。自分が周りと遅れこのままで大丈夫なのかという不安と、目の前の課題に取り組みながら採用試験を待つことしかできない無力さにさいなまれました。

 そのような中でも、一日、十五日には家族と氏神様にお参りに行くようにしていました。私は、氏神様にお参りする際にいつもどんなことをお参りしたら正しいのかわかりませんでした。けれど、自分の願望を伝えることは違うという認識はしていたので、いつからか氏神様に近況報告と、次のお参りまでの間のちょっとした抱負を伝えるようになりました。例えば、「私は今こういう実習をしていてこんな課題をしています。」「明日のグループ発表は私が代表して発表することになってしまいましたが、頑張ります。」「この間の発表は無事行うことができ先生にほめられました。いつも見守ってくださりありがとうございます。」など、本当に些細なことを伝えていました。するとだんだん、自分が今やるべきことを自覚することができるようになり、余計な不安ごとを考えることが少なくなっていきました。

 また、一日、十五日の前の日に家族と神棚や仏壇の掃除をするようにしていました。なぜか私は小学生の頃から天神地祇太神(てんじんちぎおおみかみ)様【※祇は氏の下に一が入る】と三柱大神(みはしらおおかみ)様のお社を掃除する係でした。ずっと前からその係だったのと、お社を掃除するのがただ単純に楽しいので掃除に時間をとられることは全く苦に思いませんでした。自分の部屋をまめに掃除する方ではないのですが、神様のお社はいつも黙々と丁寧に掃除させていただいています。お社を掃除しているときは、いつも頭の中が無になっているので余計な考えことをすることがなく、自分の精神面も掃除しているような感覚になりました。

 今思えば、氏神様や天神地祇太神様、三柱大神様を通して自分を見つめ直し、気持ちを整理する時間になっていたのかなと思います。氏神様にお参りに行く前は、課題も採用試験の面接の練習もしなくてはいけないのに氏神様に時間かけたくないなと、つい思ってしまうときもありました。しかし、氏神様に近況報告し、次お参りに行くまでの間のちょっとした抱負を伝えた後は、やるべきことの優先順位がつき、一つ一つの物事に集中して取り組むことができるようになりました。また、天神地祇太神様、三柱大神様のお社を掃除するときは、何も考えない無の時間ができ、気持ちが切り替わり余裕を持って課題に取り組むことができました。そのおかげかリモート実習が無事に終わり、希望の病院に内定することもでき、卒業研究も発表まで順調に進むことができました。

 もちろん家族や友達、大学の先生など周りにいるたくさんの人たちのお蔭で、助けられたこともありました。しかし、自分自身の内面を見つめ、気持ちを整理し自分が進むべき方向に気付くことができたのは、氏神様や天神地祇大神様、三柱大神様、そして私のご先祖様のお蔭なのかなと思います。来年には国家試験と就職が控えているので、これからも一日、十五日のお参りとお社の掃除をしっかりと継続していきたいです。また、就職先は地元から離れたところになるので、新しい氏神様を見つけ、そこでも近況報告やちょっとした抱負を伝えられるようにしたいです。

 以上で青年の主張を終わりにします。ご清聴ありがとうございました。