青年副本部長 小澤 雅樹
班長研修会だったか合同の教区青年会だったか記憶が曖昧で恐縮ですが、20代前半の頃に参加した青年部のグループディスカッションで【あなたにとって今いちばん大切なものは何ですか?】という投げかけがありました。他のメンバーは思い思いに大切なものや夢を語っていましたが、当時の私は夢などなく、むしろ夢となると『夢というのであれば立派でなくてはならない、何かカッコいいことを言わなくてはいけない』と勝手な思い込みがあり、その時は「お金が大切」と答えました。
それを聞いたディスカッションリーダーの人から「じゃ、お金が手に入ったら何に使うの?」と言われたので、「お金があったら洋服や靴を買って、高級車にも乗ってみたい」と答えたところ、「モノばっかりだな。人よりも高価なものを身につけたい、人よりも良い車に乗りたいって、人の目を気にし過ぎていないか?」と言われ、続けて「生きていく上でお金は必要だ。でも大切なことはそのお金をどう使うか?お金に使われるような人間になってはいけないよ。」と厳しく指導されました。
この【あなたにとって今いちばん大切なものは何ですか?】という問いかけから始まったディスカッションは”生命”というのが狙いでした。その後、更にテーマについて深掘りしていき「使命とは命を使うと書きます、あなたは何に自分の命を使いますか?」というこの時の学びは今でも私の中の指針の一つになっていますし、もしも今、同じ質問を受けたら「今いちばん大切なものは命」と回答します。
『何に自分の命を使うか?』改めて問われると身構えてしまうかもしれません。でも難しく考えることはなく、私たちが普段やっている青年部活動や社会貢献奉仕活動がその一つの答えだと思っています。また『誰かのために』という純粋な気持ちの先に”幸福”はあるのだと私は考えます。『人のため』と漢字で書くと” 偽り”(人+為=偽)になりますが、これは『人の為にとやった事はウソ(偽り)で、それらは全て自分自身のためになっている』と私は解釈しています。
今の自分に出来ることは何でしょうか?ぜひ自分自身に問いかけてみてください。それはカッコいいものでなくて構いません。お互い様、努力精進させていただきましょう。
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