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「ご先祖様に喜ばれる自分になろう」

青年本部長 岡野 孝行

 青々と茂る新緑が、雨に洗われ一層深みを増す6月を迎えました。じめじめと蒸し暑い気候が続くこの時期、日々の体調管理をしっかりと行い、1ヵ月を健康に過ごせるよう精進していきましょう。

 さて、先日、1歳数ケ月となった息子が初めての風邪をひきました。突然の嘔吐(おうと)から始まり発熱すると、ぐったりとした状態が続き、夜も寝るのが辛そうな状況が続きました。結局39度近い熱が2日間続くこととなりましたが、妻の必死の看病とお医者さんに処方された薬のお蔭様もあり、何とか元気になりました。

 子どもの発熱はよくあることと、子育てに関するあるあるで見たり聞いたりしていたものの、親としては初めての経験で、子どもの苦しそうな様子に、動揺したり混乱したりと、てんやわんやの数日間でした。

 子どもの風邪を通して一番感じたのは、何より子供の苦しい様子を、ただ見守るしかできないもどかしさでした。親心とはこういうものなのかと、しみじみと感じる貴重な機会となりました。

 「我は子孫、又、祖先である」金剛さまのご指導にこのようなお言葉があります。

 今回の経験を振り返り、私自身を子孫と考えた時、ご先祖様は今自分のことを見て、どう思われているのだろうか?心配されていないだろうか?安心してくださっているだろうか?との思いが、ふと心に湧きあがりました。

 ご先祖様の思いを知るとういことは、世間一般であれば難しいことですが、金剛さまは秘義三法(ひぎさんぽう)(天茶供養、お浄め、御五法修業)を私たちにお遺しくださいました。この秘義三法の実践を通じて、私たちはご先祖様をはじめとする関係の御霊魂様とつながり、その愛情や思いやり、時には心配事や悩み、苦しみを教えていただくことができます。さらには、問題があればその解消までさせていただくことができます。特殊な能力を持たない私でも、秘義三法を通じてご先祖様と交流をさせていただけるのです。このことを考えただけでも、改めて金剛さまの偉大さを感じさせていただけます。

 今回、子どもの存在を通して、子を思う親の心の学びをさせていただき、改めて、ご先祖様の存在に思いを馳せる機会となり、ご先祖様に幸せな姿を見せたい、ご先祖様に喜んでもらえるような人になりたいと、これからもより一層、金剛さまのみ教えに沿い精進することを、誓わせていただきました。

 私事ですが、今月の6日は45年前に両親から命をいただいた日であり、自然と両親への感謝の念を篤くする月です。今年の誕生日は、今回気付かせていただいた、子を思う親の心、を胸に両親へ感謝を伝えたいと思います。

 また20日には父の日を迎えます。是非、皆さんもどんな形であれ、父親への感謝を伝えていただければと思います。私も天茶のご供養を通じて、霊界の父親へ感謝の思いを伝えさせていただきます。

 長く続くコロナ禍ではありますが、解脱を学ぶ私たちは決して動揺することなく、日々の勤行や秘義三法の実践を通し、金剛さま、ご先祖様の愛情や御加護を受けながら、今月も安らかな心で生活をさせていただきましょう。



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