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「今こそ「ありがたい」の再確認を」

青年本部長 岡野 孝行

 ゴールデンウィーク真っ最中、暖かな陽気に誘われ全国の行楽地がたくさんの人でにぎわう、そんな5月を待望されていた方も多いのではないでしょうか。

 新型コロナウイルス感染拡大により数か月間に渡り我慢の日々が続いております。このゴールデンウィークも不要不急の外出を控えつつも、心身ともに健康に過ごせるよう、お互い様心がけていきましょう。

 青年講座の中止をはじめとして、各ブロック・教区での行事もままならない中、青年本部では、「今、私たちにできること。~コロナに負けるなチャレンジ~ ※略してコロチャレ」を本サイト内に立ち上げ、青年本部役員からのビデオメッセージによる、各自の取り組みや、今皆様に伝えたいことの発信を4月15日より開始しました。ぜひご覧いただき、皆さんが今できることを考え実践する、一つのヒントとしていただきたいと思います。

 さて、私たちの日常生活は自粛生活を余儀なくされ、学校は長期間のお休み、仕事においても時差出勤やテレワークの積極推進、その影響は私たちの家庭生活にも少なからず及んでおります。マスクや消毒液の品薄は依然と続き、驚くことに、夫婦一緒の時間が増えたことによるDV被害や離婚の増加など、ニュースでは見聞きします。

 私たち青年本部でも、「うつさない、うつらない」ためにできる限りテレワークに取り組んでおりますが、やはり普段通りの仕事と比べて不便さを感じてしまうのは否めません。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により生活が変わる中で、改めて考えさせられるのは、「ありがたい」ということです。仏教の教えが語源の言葉で、漢字で書けば「有難い」、つまりは「有ることが難しい」ということです。言い換えるなら「無いことがあたりまえである」とも理解できると思います。

 〇〇が足りない、××をしてくれない、△△が気に入らない、と不満を漏らすのではなく、まずは無いことがあたりまえの状況と考え、○○があってありがたい、××してくれてありがたい、△△を受け入れてみよう。と思うことができれば、私たちはもっと安らかな日々を送れるのではないでしょうか。

 もう一度「有難い」の意味を思い直した時に、今まで何気なく過ごしてきた日常に、心から感謝ができていたのか?それどころか、無いことに不満を覚えていなかったのか?今改めて自らの心に問い、今こそ足りなかったところを改める機会なのではないのかと、強く思います。

 私たちはお互いわがままな心、即ち自我をもって生きる人間です。そのような人間がお互い関わりあって日常を送っているのですから、自分の思い通りにならないことがあって当たり前です。人に何かを求める前に、まずは自分のわがままな心を抑え、人との関係を作っていくことが、穏やかな日常を送るために必要なことではないでしょうか。

 自分以外のすべてのことに対し、まずはその存在を認め、あることに感謝し、お互い尊重し合いながら生活をさせていただくことこそが、平穏な日常への最も近道なのだと強く再確認をさせていただく機会となりました。

 今月も、世の混乱に心乱されず、「ありがたい」と思う心を大切に、笑顔を忘れず、明るく楽しい日々を送れるよう精進させていただきましょう。

 コロナに負けるな!!

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