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「忘れてはならないあの日」

青年副本部長 武笠 太一

 今期より、青年副本部長のお役目にお使いいただきます、東京第7教区川崎坂戸支部の武笠太一と申します。2年間どうぞよろしくお願い致します。

 昨年から続く新型コロナウィルスの影響は未だに終息が見えず、不安な生活が続いています。やっとワクチンの接種が開始されそうな段階になっていますが、こんな時だからこそ、金剛さまのみ教えに立ち返り、当たり前の事に感謝をしながら、人に思いやりを持って日々の生活をさせていただきましょう。

 さて、令和3年も早いもので3ケ月が経とうとしております。今月は私たちにとっては忘れてはならない日を迎えます。3月11日、東日本大震災が発生してから今年で10年という節目を迎えます。死者数約15,000名、未だに2,500名以上の方が行方不明となっています。私たちはこの大震災を忘れてはなりません。子供たちや周囲の人にしっかりと伝えていく事が何より大切ではないかと感じます。

 我が家では、例年、父方、母方、妻のそれぞれの実家のお墓参りをするのが恒例となっており、「お墓参りツアー」と題し、家族の予定を合わせて行っています。先日2月13日、家族の予定も合い、コロナ禍ではありましたが、お墓参りは人と接触しにくいのではないかと考え、自家用車での移動でもありましたので、埼玉県熊谷市、福島県福島市とそれぞれお参りに出させていただきました。お参り後、福島から少し足を延ばし、仙台市内で宿泊をしてから帰る予定でした。その日の夜、報道でご存知の方もいらっしゃると思いますが、東日本大震災の余震と思われる震度6強の揺れが、宮城県と福島県を襲いました。私たちはちょうど眠りについた直後で、本当に驚きました。なかなか震度6強は体験できないと思います。大きなテレビが押さえていないと倒れてくるくらい、身動きの取れない程の揺れで、恐怖を感じました。報道では伝えられておりませんが、現地では相当数の余震があり、まるで震災当日に戻ったような感覚でした。私たちはいつでも避難できるよう、布団の中で靴下を履き、部屋の入口に上着を準備し、いつでも避難できるような状態で、緊張感のある夜を過ごさせていただきました。子供達には少し可哀想かと感じましたが、何より震災当時を体感できる貴重な体験をさせていただいたのだと捉え、翌日は寝不足でしたが無事に帰宅させていただきました。多くの御霊魂さまに「震災の事を忘れないで」と言われているようで、周囲の人にしっかりと伝えていくことの大切さを家族で学ばせていただきました。

 私たちには、金剛さまのお遺し下さった天茶供養があります。御五法の法力と天茶の功徳により、供養させていただけます。是非、震災横死者への慰霊の意味を込めて、皆さんも震災で亡くなられた方々に御供養をさせていただきましょう。また今月はお彼岸月でもありますので、今一度、御先祖さまとの繋がりを意識し、心新たに御供養をさせていただきましょう。

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