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ご縁

青年副本部長 大畑 祐史

 私事ですが、先月上旬に引っ越しをしました。

 それまで11年程、住まわせていただいていた土地には由緒ある氏神様があり、毎月1日15日に参拝をさせていただいていましたが、5年ほど前の1日の朝、仕事の前にご挨拶に向かう時に、境内の掃除をされている年配の男性がいました。挨拶を交わしつつ、参拝をさせていただき、帰ろうとした時に、その男性から「大畑さん?」と名前を呼ばれました。驚きながらも、はいと返事をすると「あんたか」と大きな声で言われて、お互いに驚きながら見つめ会いました(笑)。話を聞くと、「毎月感謝袋に書いてある大畑という人物は何処の誰だ」ということで氏子の方々の中で話題に上がっていたそうです。

 いろいろ聞かれるなか、住所をお伝えしたところ、その後、毎年お祭りの招待状が届くようになり、都合が合う限り参加させていただく様になりました。地元の人間ではない自分の為に席を準備して下さり、氏子の方々と共にお祭りに参加できる有り難さと気恥ずかしさを経験させていただきました。

 今回、引っ越し後に改めて氏神様に御礼のご挨拶に出させていただいた時、その年配の男性も居られたので、引っ越しでこの地を離れる旨を伝えた処、「ちょっと待ってろ」と言って帰られ、すぐに段ボール一杯のミカンを持ってきて「引っ越し先でも元気でな!」との暖かい言葉と共にミカンをいただきました。

 ただ参拝をさせていただいていただけなのに、この様な応対がいただける土地にご縁があった事、目頭が熱くなるほど有り難かったです。

 皆さんの中にも地元を離れ生活している方もいるかと思います。「住まわせていただき、ありがとうございます」と、現在お世話になっている土地をお守り下さっている氏神様に感謝の気持ちで参拝をさせていただくことで正しい導きが得られるのではないでしょうか。

 縁のあった事に感謝して日々過ごさせていただく中で運ばれる体験が出来たのも、み教えのお蔭様だと感じさせていただきました。

 今日は15日、氏神様の参拝が、まだの方は御縁と御恩に感謝して参拝させていただきましょう!

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