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宮坂教務局長からのご挨拶

本年9月に青年部三聖地巡拝錬成が開催されるにあたり、4月の三聖地巡拝を前に、宮坂教務局長よりご挨拶をいただきました。ご挨拶を熟読して三聖地に向けて心づくりをさせていただくと共に、まわりの役員や部員にも学びを広げて参りましょう。


「平和の祈り一筋に」

教務局長 宮坂 保徳

 解脱会の重要行事の一つである三聖地巡拝は、今年第80回を迎えます。新たな節目を刻んだ今回は、令和の御代になって初めての巡拝となります。

 昭和16年に始められたこの行事が、昭和から平成、そして令和へと、80年にわたり途切れることなく続けられてきたことは本会の誇りであり、この事実に、金剛さまのご精神の尊さと先人たちの強い信念が拝されます。

 しかも今年は、東京オリンピックが開催される年にあたります。聖火の灯が人から人へとリレーされ着実に受け渡されてゆくように、私たちもまた聖火ランナーのような責任感をもって三聖地巡拝の行事をしっかりと担い、未来の人々に託してゆきたいものです。

 そして、この節目の年に青年部三聖地巡拝錬成が実施されるところに、一層の尊さが感じられます。今回第39回となるこの行事は、長年にわたって健全な青少年を育成し、全国各地に素晴らしい法縁の輪を広げてきました。その実績は、金剛さまのご精神につながる世界平和実現の道に通じております。

 目には見えませんが、伊勢神宮と橿原神宮と御寺泉涌寺の各聖地には、金剛さまの足あとが残されています。今からちょうど80年前に、金剛さまご自身が印された足あとを心の眼で確かめながら、お示しくださった道を全国の仲間とともに辿り、その心をもって各聖地の空気を味わうことが、大切な錬成行となります。

 言論をもって思想信条を主張するのでなく、国民の礼節をつくす道として黙々と歩み続けてきたところに、この行事のもつ重みと尊さが感じられます。修験実証ということも、三聖地巡拝に表現されたご精神に学ぶことができます。

 平和の祈り一筋に歩み続ける三聖地巡拝は、金剛さまによって始められた本会の行事ではありますが、この行事の意義を広く多くの方々に理解していただくことを、金剛さまは願っておられました。解脱の教えを学ぶ私たちは、会員の使命と責任として、三聖地巡拝がやがて国民行事となるように努めることが、金剛さまや先人への報恩行となります。

 国民の誰もが三聖地に心を向けて参拝し、三聖地がどこかと問われれば、幼い子どもでも「伊勢、橿原、泉山」と答えられるように、いつの日か三聖地ということが国民常識となれば、社会も国家も平和になることでしょう。そのような将来をめざして、ともに歩んでまいりましょう。

(新型コロナウイルスの一日も早い終息を願いつつ、令和2年2月29日記)

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