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青年の主張

平成30年12月度 関西ブロック青年講座にて


滋賀教区・滋賀大津支部

野村 澄子

 2018年青年講座ファイナルへのご参加、誠におめでとうございます。また私自身にとっては、青年部としての活動最終月に「青年の主張」のお役目をいただき、心より感謝申し上げます。前回「青年の主張」にお使いいただいたのが4年前の12月で、節目の歳を迎えるタイミングでした。こうして節目節目でお役目をいただけている事を思うと、これまでの反省と感謝、次のステージへ向かうにあたってのお誓いをせよ、というお言葉をいただいているような気がしてなりません。本日は8年間お使いいただいたお役目について述べさせていただきたいと思います。


 来期ブロック、教区の青年部役員としてお使いいただく皆さん、誠におめでとうございます。思い起こせば、私はあと1ヶ月で青年部卒業、という35歳11ヶ月の時に「ココロクラブ」サブリーダーからお役目がスタートしました。それまでその他大勢の参加者でしかなかったこともあり、はじめは何をすれば良いのか、何を求められているのかすら分かりませんでしたが、ココクラリーダーのリーダーシップもあり、講座の前夜に道場で宿泊し打合せを重ねたことで、2年間計5回素晴らしいセミナーを開催することが出来ました。それなりに大変ではありましたが、お役目を通して法友と一緒に過ごす時間が増え、あの頃の写真は楽しかったことを思い出させてくれる、良い笑顔をしています。


 無事お役目も終了と思っていたココクラ2年目の9月、当時の教区部長から突然電話が掛かってきました。「澄ちゃん、来期滋賀教区の副部長やってくれへん?」私は支部の班長もしたことがないし、35歳過ぎてるし、副部長って何するか分からないし、大体電話で言うことじゃないし・・・、と断る理由をつらつらと並べていました。何度もお電話をいただき、支部長にご相談したところ「澄ちゃんが引き受けてくれるのであれば是非・・・」と。このようなやり取りの後「私で宜しければ・・・」とお返事させていただきました。そしてその後、いくつかのスケジュールを伝えられた訳ですが、本当に何も分かっていなかった私はこの時初めて知ったのです。副部長以上は『幹部研修』という大変な御霊地研修を受けなければならないことを。「先に言ってよ・・・」は心の声で済まなかったことは言うまでもありません。


 皆さんは、毎月第1日曜日に関西道場へ来ると、法友がいて、時間になったら講座が始まって、終了したら何となく帰っておられることと思います。でも道場は四六時中自動ドアが稼働していて、電気が点いている訳ではありません。宿泊している青年部役員が開錠し、プロジェクターや音源の準備をし、担当月の教区役員が看板や青年部旗、ホワイトボードの準備をして講座が開催されているのです。講座の内容、先達や司会といったお役目は前月の部長会で報告、確認がなされ、その部長会はブロック会議の内容を受け開催。ブロック会議は毎月全国の議長が東京の青年本部へ集まり行われる本部会議を受け開催されているのです。

当時部長代理で部長会へ出席することが何度かあったのですが、教区代表として発言が求められ、「会社と同じだな。青年部役員って凄いな。こんなにも真剣に打合せされた上で講座が開催されているのか。」と身が引き締まる思いがしたことを今でも覚えています。

 教区では青年会や三聖地巡拝錬成でのバスレクなど、部長と協力していろいろと楽しく活動しました。教区会計のお役目もいただいていた為、提出日が近くなると部長宅へお邪魔して資料作成するなど、事務処理について学んだのはこの頃でした。


 今度こそお役目終了と思っていた副部長2年目、三聖地巡拝錬成の宿舎でくつろいでいた時のこと、「澄ちゃん、お話があるので来て下さい。」と当時の議長から呼び出しがあり「何かしたかな・・・」と恐る恐る部屋に入ると「ブロック書記に上がってほしい」と。「えー!無理無理無理!」とその時は全力でお断りしました。支部長に何度もご相談し、結局受けさせていただくことになった訳ですが、仕事の忙しさがピークだったこの頃、何故お役目を受けさせていただこうと思ったか、これは前回の主張でも発表させていただいたので前後の件(くだり)は割愛させていただきますが「頭が高い!」という声が聞こえた気がしたから、でした。

 毎月、部長会とブロック会議に出席。関西ブロック編集のお役目とココクラでは『モバイルココクラ』なるものを立ち上げたこともあり、報告書作成、解脱誌やモバイルココクラの原稿チェックや校正など、仕事並みに書類作成を行っていた月もありました。職業柄パソコンも文書作成も不得意ということではなかった為、他の役員から文書チェックの依頼を受けた時などは「私のチェックは厳しいですよ」と自分で言っていたほどで、良い言い方をすれば責任感に満ち溢れていましたが、今思うと『偉そうだったなー』と猛省です。


 書記のお役目1年目の10月、仕事の都合で横浜へ引っ越したのですが、関西ブロックでお役目を受けたのだから、と関西の青年講座へ通うと決めて異動しました。誤算だったことは、あと1年2か月頑張れば卒業と思っていたのに、1年目の幹部研修の夜、まさかの来期続投依頼。只、この時は以前のように頑なに拒否することはせず受けさせていただきました。確かに横浜からの往復は大変でしたが、この頃は関西道場も親戚の家のような気持ちで宿泊しており、くだらないことで笑いあえる、時には真面目な話が出来る法友と会える時間がとても大切で、京都行きの新幹線はいつも気持ちがほっこりしていました。只、疲れがなかった訳ではなく、インフルエンザで一週間欠勤や、別の月には階段から落ち救急車で運ばれるほどの大怪我をして一週間欠勤したこともありました。私は毎週氏神様へ行ってお話をして般若心経をあげるのですが、スケジュール調整したかのように講座の次の週に病気や怪我をし、翌月の講座には治って無事京都行きの新幹線に乗る。この時ばかりは自分の気持ちだけでなく、とても大きな力で護られているということを、身をもって実感したのでした。


 学校の生徒会や会社など、社会の中にはたくさんの組織があるからお役目があります。人は自分の器の大きさを把握しているからこそ「私には無理」とお役目を断るケースが多いのだと思いますが、依頼する側はここに伸びしろを加えて同じようなことを考えています。だから私に「本部長をしてほしい」というような有り得ない依頼は誰もしません。お役目は成長のチャンスです。お役目をいただくということは「少し大きめの服をいただいたと思いなさい」と教えていただいたことがあります。今は大きくて似合わないかもしれない。でもいろいろな経験を積み、失敗と成功を繰り返して似合うようになるのだそうです。そして『実るほど頭を垂れる稲穂かな』という言葉にあるように、私自身多くの経験を積む中で、両親や家族、仲間に支えられていること、そのお蔭様で今の自分があることに感謝と謙虚さを学ぶことが出来ました。


 ブロックのお役目をいただいたことで、先生方や東京ブロックはじめ他ブロックの方にも大変良くしていただきました。関西の皆さんには遠くの方からでも姿が見えれば「澄ちゃーん!」と声をかけてもらい、今期のココクラセミナーでは「私も手伝うよ!」と言って協力していただけて本当に嬉しかったです。人生の折り返しを過ぎましたが、仕事では大きなプロジェクトが控えていて、私自身まだ伸びしろがあると思っています。これで本当に青年部は卒業となりますが、青年部で学んだ「敬神崇祖」「感謝報恩」を心に留め、これからも日々精進してまいります。これまで本当にお世話になりました。

 これで青年の主張を終わります。ご清聴に感謝いたします。本当に有難うございました。


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