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青年の主張

北海道道南教区・札幌白石支部

髙橋 南

「北海道の地にご縁をいただいて 」


 私が北海道で働き始めたのは、今から5年ほど前になります。きっかけは小学校低学年の頃に、初めて父に北海道に連れて行ってもらった時のことでした。幼いながらに初めて訪れた北海道の空気感がとても心地よく、 なぜだか懐かしく、安らげる場所だと感じました。その時に、「将来、北海道で働こう」と決めました。

 それから中学高校に進学し、高校3年生のとき、 周りの同級生が大学進学を選択する中で、私は悩みに悩んで就職することを決心しました。理由は、両親に学費などで苦労をかけたくないということ、当時、営業を営んでいた実家は経済的な余裕がなかったということ、 何より憧れの土地北、海道で働き、早く自立したい、という思いからでした。

 中学1年生のとき、東日本大震災で活躍していた自衛官に憧れ、私も国や国民のために働きたいと思い、自衛官を志しました。そして高校卒業を機に、陸上自衛隊に入隊いたしました。

 入隊後3ヶ月の研修を終え、北海道の部隊に配属していただき、憧れの北海道で働き始めることができました。

 当時を振り返ると、自衛隊での生活は、毎日やることに追われ、常に全力で物事に取り組み、クタクタになる日々でした。大変な分、それ以上に達成感や充実感を得ることができました。

 辛くて途中で挫折しそうになった時も、 辞めずに続けることができたのは、周りで励まし支えてくれる同期がいたこと、また先輩や上司の方がアドバイスやお導きをくださったこと、そして遠く地元長野から、無事を祈り両親が毎日お参りしてくれていたこと、そのお蔭だと感じ、大変感謝しています。

 また、北海道で働き始めて2ヶ月ほどの時、父に札幌道場を紹介してもらいました。札幌道場で開催されていた青年講座に参加させていただくことになり、道南教区青年部の皆さんとのご縁をいただきました。初対面にも関わらず、道南教区青年部の皆さんは、私を温かく迎え入れてくださり、たくさんお話ししてくださったことを、今でも鮮明に覚えています。

 現在では道南教区青年部副部長のお役目をいただき、部長の三上茜さんや副部長の松橋寿々那さんと協力しながらお役目をさせていただいております。

 仕事との両立がなかなかできておらず、お役目を全うしきれていない部分も多いです。三上部長や松橋副部長がたくさんフォローしてくれており、感謝しかありません。

 また、働いていく中で価値観や考え方が広がり、自分が何かサービスをしてお客様に喜んでいただける仕事をしたい、と思うようになり、3年間働いた自衛隊を退職し、転職することを決めました。

 昨年4月よりドトールコーヒーに転職をし、現在は店長として店舗の運営全般を行っております。

 私が受け持っている店舗では、アルバイトの方が25名ほどおり、年齢も16歳から50代の方までと様々なスタッフの方が在籍しています。当然、自分よりも年数が長い方も数名もいます。そのような状況の中で、自分が店長として店舗の売上管理やシフト管理、スタッフ教育など、今まで経験したことがない業務を行わなければならず、毎日が修行で学びの連続です。慣れない業務が多く、時間帯も朝早くから夜遅くまでと長くなってしまうこともあり、手が回りきらず、嫌になってしまうこともあります。スタッフの中には、もっとお店をよくしていこうと積極的に考え行動してくれる子もいて、私は毎日救われています。

 北海道で働き始めた当時を今振り返ってみると、前職の自衛隊関係の方や、道南教区青年部をはじめ解脱会の方々、現在勤務している職場のスタッフの方々など、本当に多くの方々の支えがありました。その中で私は数え切れないほど多くのお蔭さまをいただき、今こうして過ごさせていただくことができ、仕事させていただけていることはありがたいことだと心から感謝しております。

 どんな場面においても 私の周りには支えてくださる人がおり、 困難な状況を乗り越えることができたと思います。


 北海道で働き始めて間もない頃、慣れない土地、慣れない環境で、不安なことも多くありました。その中で手を差し伸べ自分を支えてくださる人とのご縁をいただき、今の私があることを感じ、心から感謝しております。

 また私生活では4月に入籍をし、 家庭を持ったことで新たな環境になりました。仕事、家庭、お役目と盛り沢山で、両立しきれていない部分もあります。

 そのような中でも、自分を支えてくださる方々に感謝の気持ちを常に持ち、自分にできる精一杯のことをさせていただこうと思います。

 これからも公私ともに忙しい日が続くかと思いますが、たくさんいただいたお蔭さまを何倍にもして、今度は私が周りの方々にお届けしていくことができるような自分になれるよう、精進させていただきたいと思います。





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